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法具・筆=餡平
塔=ふ焼き
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瓦=餡平 弓・矢=生砂糖
風神・雷神=有平糖・すはま
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三重塔・紅葉=生砂糖
滝=有平糖 ひしゃく=餡平
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京言葉辞典では、うるち米を粉にして蒸して餅のように搗いて丸形棒状またのし餅状に仕上げるのをイシイシという。私の子供の頃に祖母が正月の餅搗き時、うるち米を粉にして餅米を混ぜて蓬を入れ搗いたのを、よもぎのイシイシといっていたことを思い出します。
粽はこのイシイシで、道喜老舗の祖先が山崎合戦の際に秀吉、光秀に粽を進献したことが茶道書にあります。この時代の餅、イシイシは、料理の部類であって茶菓子として作られ出したのは元禄時代で古書によると元禄六年には蒸菓子が180種もあったようですが、ほとんどが大茶人、茶人創意工夫したもので菓銘に於ても歌道をを基本にして風流の豊かなる大宮人の心をひそめ、奢侈の精神的構造と茶道による伝統的教養の中にをひそめて生活を娯んだ、と記してあります。
草もちもこの時代に工夫されたもので、遠山形であり豆の粉で霞を見立てたのであります。その遠山も名もなき山の遠山でなく、幸せ一パイの夢の国、即ち、東海に浮かぶ蓬ケ嶋の遠山であって、この草もちの茶会が一碗の茶によって主客共々に茶席の雰囲気の夢が、大きく豊かであったことを想像するのでありまして、如何に菓子の銘が大切であるかということと思います。
明治以後、砂糖が多く出廻るようになり、草もちも一般に普遍化して遠山の菓銘もいつしか編笠に変り、専門菓子店を通り越して食品店はおろか観光バスの集合処まで進出してきたが、もともと草餅は季節感はもとより生理的、または薬理的嗜好品としてよろこばれるのかよく売れる菓子であります。和菓子体系にあるように形を千鳥、巾着、蛤、木魚、くわい等々、目新しい形を工夫致しますが、時折遠山形を指定して注文に来られる茶人のあることは心温る思いが致します。
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